学ぶ必要がないから、学ばない。
学ぶ必要がないのは、変化がないから。
変化がないのは、企業の安定運営に「経路依存性」があるから。
経路依存性とは、「制度や仕組みが過去の経緯や歴史に縛れる現象のこと」とあります。(Shoo for Businessより引用)
経路依存性に甘んじて、今日と同じ一日を明日以降も無限に続けていられるほど、世の中は安定的ではありません。
Covid19、エネルギーや穀物の高騰、国際秩序の不安定化、ゼロカーボン・・・
様々な要因から生じる課題に対して、企業は対応策を打って行かなければなりません。
対応策として、これまでのビジネスの手法を変えていくことも当然発生します。
表現を変えれば、これまでの経路依存性を打ち壊して、新しい経路を組み立てることの必然が生まれるのです。
ここで必要となるのが、これまでの考え方を捨てる手法、アンラーニングです。
え?何で?
新しいビジネス手法についての知識を「リスキリング」で身に着ければいいだけじゃないの?
そう思う方が多いかも知れません。
経路依存性を打ち壊すにあたり、なぜ「アンラーニング」が必要なのか?
人は、慣れ親しんだ価値観、知識や手順をそう簡単には手放しません。
そうした傾向が、新しい手法を取り入れる際の足かせ、抵抗勢力となります。
特に経験値の高い人材ほど、その傾向が強くなるのは、容易に想像がつきます。
これまでのやり方では通用しない、大きな変革を取り入れる場合、その変革に必要な知識を「リスキリング」する前に、これまでのやり方を捨てる「アンラーニング」を施した方が、変革が円滑に進むのです。
ただ、「アンラーニング」は進め方に工夫が必要となります。
上手く進めないと、社内の分断をもたらす可能性すらある危険なものなのです。
次回のコラムから「アンラーニング」の進め方について解説していきます。
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