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執筆者の写真熊澤剛

デザイン思考とは何か。(その3)



技術の進歩が企業にビジネス変革を求めるようになった今、その実現に向けてデザイン思考に関心が高まっています。

そもそもデザイン思考とはどういう考え方なのでしょう?


前回のコラムで、ビジネス変革とは、ものづくりからことづくりへの変化であるとお伝えしました。

デザイン思考がこうした変化に利する考え方と言われるのは、ユーザーの体験を作るというマインド=ユーザー視点に支えられているところにあります。


新規事業を立ち上げる時、売上や利益などから考えたり判断することはありませんか?

ユーザー視点では、先ずはユーザーの課題やその解決、価値を見出すポイントなどのユーザーメリットを、定性的な要素から考えて行きます。

その後ビジネスの観点から定量的な要素を考え、両方が揃って初めてその事業やサービスには価値があると判断することが可能となります。


では、具体的にどういった手順でユーザーの体験を作っていくのでしょう?

大きくは以下の5つのプロセスで考えることができます。


1)観察・共感

2)課題定義

3)発案

4)プロトタイピング

5)検証


ここからは、各プロセスを順番に見て行きましょう。


1)観察・共感

最初に事業やサービスのターゲットとなるユーザーを観察し、理解することから始めます。

ここでも常にユーザー視点を持つことを心掛けることで、その背景や課題が見えてきます。

ユーザーの潜在的なニーズを見つけるにはユーザーインタビューが有効です。


次回以降も引き続き各プロセスを解説して行きます。

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