技術の進歩が企業にビジネス変革を求めるようになった今、その実現に向けてデザイン思考に関心が高まっています。
そもそもデザイン思考とはどういう考え方なのでしょう?
前回のコラムで、ビジネス変革とは、ものづくりからことづくりへの変化であるとお伝えしました。
デザイン思考がこうした変化に利する考え方と言われるのは、ユーザーの体験を作るというマインド=ユーザー視点に支えられているところにあります。
新規事業を立ち上げる時、売上や利益などから考えたり判断することはありませんか?
ユーザー視点では、先ずはユーザーの課題やその解決、価値を見出すポイントなどのユーザーメリットを、定性的な要素から考えて行きます。
その後ビジネスの観点から定量的な要素を考え、両方が揃って初めてその事業やサービスには価値があると判断することが可能となります。
では、具体的にどういった手順でユーザーの体験を作っていくのでしょう?
大きくは以下の5つのプロセスで考えることができます。
1)観察・共感
2)課題定義
3)発案
4)プロトタイピング
5)検証
ここからは、各プロセスを順番に見て行きましょう。
1)観察・共感
最初に事業やサービスのターゲットとなるユーザーを観察し、理解することから始めます。
ここでも常にユーザー視点を持つことを心掛けることで、その背景や課題が見えてきます。
ユーザーの潜在的なニーズを見つけるにはユーザーインタビューが有効です。
次回以降も引き続き各プロセスを解説して行きます。
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