幸福学の第一人者である慶応義塾大学の前野教授は、はたらく人の幸せに関する調査に向けて、以下のような仮設を立てたのだそうです。
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かつてトルストイは『アンナ・カレーニナ』の冒頭で、「幸せな家庭は似ているが、不幸せな家庭にはそれぞれの不幸がある」と述べ、幸せと不幸せは対向概念ではないことを示唆しました。
「職場も同様なのではないか。幸せな職場の条件と不幸せな職場の条件は単に表裏なのではなく、別々のものとして存在しているのではないか」
↓出典:はたらく人の幸福学プロジェクト
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/well-being/
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これまで幸せの4つの因子について説明してきましたが、前野教授の仮設通り幸せの条件を満たすだけでは幸せにはなりません。
不幸せの条件を満たさないことも、幸せになる為に共に必要なのです。
では、不幸せの条件とは何でしょう?
幸せの4つの因子の逆を考えるとわかりやすそうです。
・やってみよう → やりたくない
・ありがとう → つながりも感謝もない
・何とかなる → 何ともならない
・ありのまま → 他人の目が気になる
では、なぜこのように考えるようになってしまうのでしょうか?
「はたらく不幸せ」の条件を満たさない為に、次回から調査で用いられた7つの因子についてご紹介して行きます。
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