組織の心理的安全性を高めるという「改善」に向けて、改善の原則に立ち戻り、先ずは「何をやめるか」を考えて行きます。
今回もアメリカのExecutive CoachであるMarcel Schwantesがまとめた「やってはいけないマネジメント」からの引用しです。
やってはいけない(その2)は「きちんと耳を傾けないこと」です。
「傾聴」は人間関係を良好に保つための基本の一つです。
こう書くと、「もちろんメンバーの話を聞いていますよ」となりがちです。
誰かから話しかけられれば、受け答えをするのは当たり前です。
ここで大切なのは、話を聞く用意があることをきちんと伝えることにあるのです。
例えば、テレワークはオフィスに出社している時と違って、「ちょっと聞きたい」が難しいとされています。
果たしてこれは本当でしょうか?
これこそ「話を聞く用意」を具体的にどこまで準備するかではないかと考えることができます。
・自分のスケジュールを公開して、話が出来る時間を明示しておく
・チャットツールを導入して、何かあればチャットするよう促す
・新人のフォローの為に、常時オンライン会議システムを立ち上げておく
さて、ここで危惧すべき点は、こうした用意が思いつかないことです。
それは、テレワークのIT面の素養云々の話ではありません。
なぜ、そこに思いが及ばないのか?
それは、「自分のことで精一杯」か、「メンバーの話を聞く気が無い」か、そのどちらか、またはその両方だからです。
オフィスに出社していた時、メンバーは積極的にあなたに話しかけてきてくれていたでしょうか?
もしかして、誰とも話さない1日があったりしていませんでしたか?
そのことを万事問題なく好調な証などと思い込んでいませんでしたか?
フィードバックに耳を傾け、それに基づいて行動する上長は、メンバーを大切に思っているということを態度で示します。
それによって、もし問題や心配事があっても、上長のところに行けば話を聞いてもらえる、真剣に向き合ってもらえるという雰囲気が職場に醸成されるのです。
自らの「耳を傾ける姿勢」を振り返り、もし欠けているようであれば、先ずはその用意があることをきちんと伝えることから始めてみましょう。
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